小渕恵三首相(当時)が脳梗塞で退陣したため、後継首相に森善朗幹事長(同)が就任、四月五日に森内閣が発足したが、衆院解散・総選挙は森氏の意向にかかわりなく「六月総選挙」で与党は固まってしまった。 自民党の野中広務幹事長、青木幹雄官房長官の小渕派コンビは、「五月連休明け解散―六月総選挙」を準備するよう派内に指示し、特に竹下登元首相が出馬する衆院島根二区の選挙態勢を急ぐよう求めた。森派会長の小泉純一郎元厚相も「各派の意向がそうなら」と早期解散説に同調。これまで七月の沖縄サミット後の解散を主張してきた公明党の神崎武法代表もこうした動きを容認しているという。

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