小渕恵三前首相は脳梗塞。小沢一郎自由党党首は政治的に失墜。梶山静六元官房長官は交通事故の後遺症で長期入院。竹下政権を支えた「七奉行」の時代は終わったかにみえる。「これで長期入院が続く竹下登元首相が引退すれば、野中広務幹事長の天下になる」。永田町にこのような見方が広がっている。 かつて竹下氏は、野中氏を「分をわきまえている」と評価し、重用した。その後小渕政権で官房長官を務め、地滑り的に幹事長となったいま、野中氏は金丸信元副総理(故人)のようなフィクサーになりつつある。実際、森喜朗首相誕生に野中氏の果たした役割は大きい。

「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン