イラク戦後に描くべき日米同盟の「戦略関係」
イラク戦争を巡る国際関係が、米国中心の同盟というシステムを揺るがしている。米国と同盟国との間に横たわるギャップにどう対処すべきか。いまこそ安全保障の基軸を見据え、戦略的な深みを湛えた対話を開始する時だ。 小泉純一郎首相のばくちは当たった。 イラク戦争ではつんのめったような対米支援を打ち出した首相だったが、気がつけば晴れて「勝ち組」入りである。ワシントンの考課表では、日本は、英国、オーストラリア、スペインの次あたりの席次につけている。第一次世界大戦以来、日本が労せずしてこのような上位の「勝ち組」に座を占めたことはなかった。

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