インテリジェンス・ナウ
核・ミサイル秘密ネットワークで起きていた北朝鮮女性殺人事件
北朝鮮のテポドン2ミサイルの発射実験失敗。金正恩新体制の発足を盛り立てる上で「屈辱的な敗北」(リチャード・ハース米外交問題評議会会長)を喫したと言えるだろう。
対外的にも、重大な痛手を負った。隠された損失として、北朝鮮のミサイル輸出市場への悪影響も見逃せない。北朝鮮製ミサイルの信頼性に傷が付き、1990年代に北朝鮮が「年間10億ドル」にも上ると“自己申告”したミサイル輸出代金を当て込むことができなくなるかもしれない。
北朝鮮を中心として、ミサイル・核兵器技術供給・調達の相関図を描くと、元々の供給源になった旧ソ連・ロシアや中国を含めて、パキスタン、イラン、エジプト、シリア、ミャンマーなど、蜘蛛の巣のような形が広がっている。この秘密ネットワークには、なお数々の秘密が隠されているのだ。

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