サルコジ前大統領への捜査の「びっくり」と「やっぱり」

執筆者:国末憲人 2013年3月26日
エリア: ヨーロッパ

 フランスの大富豪リリアン・ベタンクールさんの資産を巡る疑惑にからんで、サルコジ前大統領が3月21日、捜査着手に相当する予審開始通告を受け、容疑者として扱われることになった。このできごとは、フランス国内で衝撃を持って受け止められた。1年足らず前まで国家元首だった人物に対して、捜査当局が大胆にも切り込むなどと、誰も思っていなかったからである。一方で、サルコジ氏は以前から財閥や財界との癒着体質が指摘され、「やっぱり」と思った市民も少なくないようだ。サルコジ氏の復帰を期待していた右派政界への影響は小さくない。

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執筆者プロフィール
国末憲人 1963年岡山県生まれ。85年大阪大学卒業。87年パリ第2大学新聞研究所を中退し朝日新聞社に入社。パリ支局長、論説委員、GLOBE編集長を経て、現在は朝日新聞ヨーロッパ総局長。著書に『自爆テロリストの正体』『サルコジ』『ミシュラン 三つ星と世界戦略』(いずれも新潮社)、『ポピュリズムに蝕まれるフランス』『イラク戦争の深淵』『巨大「実験国家」EUは生き残れるのか?』(いずれも草思社)、『ユネスコ「無形文化遺産」』(平凡社)、『ポピュリズム化する世界』(プレジデント社)など多数。新著に『テロリストの誕生 イスラム過激派テロの虚像と実像』(草思社)がある。
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