和食や日本ワインへの関心が日本に在勤する外交官の間で広がっている。それも単に食べる、飲むだけではなく、さらに踏み込んで和食の実演やワイナリーを見てみたいというのだ。最近あった2つの話を紹介しよう。
世界最古「8000年」の歴史
グルジアのレバン・ツィンツァゼ駐日大使(45)が日本の外交官数人と6月上旬、山梨県の勝沼醸造(甲州市勝沼町)を訪れた。日本ワインの現場をこの目で見るためである。
物理学者で、かつて日本の大学でも客員教授として教えたことのある大使が日本に赴任したのは今年2月。日本のワインに関心をもったきっかけは、最近、日本の外交官と食事をした時、ワインに詳しいこの外交官が持参した日本ワインだった。日本固有の甲州種の白ワイン。大使はいたく気に入り、その場でこのワインを造っている勝沼醸造を訪問することが決まった。

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