海外投資家の日本株を見る目がどうやら変わってきたようだ。アベノミクスへの期待から2013年には15兆円も買い越したが、14年の買い越し額は1兆円に満たなかった。リーマンショックが起きた2008年を除けば、過去10年以上にわたって毎年数兆円規模で買い越していた海外投資家が、このまま日本株を買い進むことに躊躇している様子が浮かび上がった。ニューヨーク証券取引所を訪れて「バイ・マイ・アベノミクス(俺のアベノミクスを買え)」とまで言い放った安倍晋三首相の思惑は外れ、アベノミクスの成果に疑問符を付ける投資家が増えたことを示している。海外投資家の動向は日本の株式相場を大きく左右するだけに、今後も目が離せない。
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