ソニーは2月4日に行った2014年度第3四半期(4~12月期)の説明会で、業績見通しの上方修正を明らかにした。15年3月期の見通しは売り上げが3%増の8兆円、営業利益は従来予想の400億円の赤字から200億円の黒字、最終損益も2300億円の赤字から1700億円の赤字と、いずれの数字も上向いた。市場は「構造改革がようやく実を結び始めた」とみてソニー株は急騰し、一時は時価総額でパナソニックを逆転した。だが、ソニーに将来の展望がみえ始めたのかといえば、まったく違うだろう。今の状況を一言で表せば、「ソニーの脱SONY」だからだ。

「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン