サラ金との“強制縁組み”に怯える信金・信組

執筆者:鷲尾香一 2007年10月号
エリア: 日本

「二〇〇九年からの規制強化を前に経営危機を迎えているサラ金を、信用金庫や信用組合といった地域密着型の金融機関と経営統合させようとしているのではないか」。金融庁が相次いで打ち出す施策が、金融界に静かな波紋を広げている。 その嚆矢は、金融庁が五月末に発表し、現在も検討を進めている「中小・地域金融機関向けの総合的な監督指針」の改正案だ。案の中には「会員・組合員に対する相談機能を活かした、予防策を中心とした、多重債務者問題解決への一定の役割発揮」というくだりがある。「会員・組合員」という言葉からわかるように、政府は、多重債務者のさらなる発生を防いだり、多重債務者の生活を立て直すために、協同組合(信金・信組・生協・労働金庫など)を使うことを念頭に置いている。

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執筆者プロフィール
鷲尾香一 金融ジャーナリスト。本名は鈴木透。元ロイター通信編集委員。外国為替、債券、短期金融、株式の各市場を担当後、財務省、経済産業省、国土交通省、金融庁、検察庁、日本銀行、東京証券取引所などを担当。マクロ経済政策から企業ニュース、政治問題から社会問題まで様々な分野で取材・執筆活動を行っている。
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