強面プーチンの2008年問題

執筆者:名越健郎 2007年12月号
エリア: ヨーロッパ

 一年ぶりに訪れたロシアの首都モスクワは、カジノの林立や夜間のライトアップ、大渋滞など、オイルマネーによる悪趣味な金満都市ぶりが一段と進行していた。その中で、市民の表情が決して明るくなかったのは、政権交代に絡む「2008年問題」が控えているからだろう。 プーチン大統領(55)は無名で高齢のズプコフ氏(66)を首相に起用したり、12月の下院選挙に与党の比例名簿1位で立候補を表明したり、後継者問題の行方は不透明だ。 一方で、現政権の支持基盤であるサンクト派内部の権力闘争説、憲法改正による大統領の3選出馬説もあり、来年3月の大統領選に向けて政局動揺の可能性がある。

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執筆者プロフィール
名越健郎 1953年岡山県生れ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社、外信部、バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局、外信部長を歴任。2011年、同社退社。現在、拓殖大学海外事情研究所教授。国際教養大学東アジア調査研究センター特任教授。著書に『クレムリン秘密文書は語る―闇の日ソ関係史』(中公新書)、『独裁者たちへ!!―ひと口レジスタンス459』(講談社)、『ジョークで読む国際政治』(新潮新書)、『独裁者プーチン』(文春新書)、『北方領土はなぜ還ってこないのか』(海竜社)など。
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