福田政権が最後に残したのは、壮大な無駄遣い政策だった。意味のない財政政策はいい加減に忘れて、正しい景気対策を取るべきだ。 福田退陣ですっかり影が薄くなってしまったが、八月二十九日に「安心実現のための緊急総合対策」がまとめられた。自民党総裁選後の政局は全く不透明であり、九月二十四日の召集が予定されている臨時国会の冒頭解散さえうわさされている。ということは、この「緊急総合対策」も白紙になる可能性がかなりある。一部には、補正予算の成立を待ってから解散という意見もあるが、総裁選によって自民党支持率が上昇しているので、この機に解散・総選挙をすべきだという声も大きいからだ。

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