深層レポート 日本の政治 (110)

麻生「自沈」を傍観する国会の「うわの空」審議

執筆者: 2009年3月号
タグ: 日本
エリア: アジア

麻生「自沈」を傍観する国会の「うわの空」審議 一月三十一日午前、東京・中野の「中野サンプラザ」で開かれた全国郵便局長会の集会で壇上に立った民主党の小沢一郎代表は早期解散の見通しを力強く語った。「どんなに遅くても、平成二十一年度予算が通過した三月には解散、そして四月には総選挙というのは間違いない既定の事実だ」 会場の郵便局関係者は神妙に聞いていたが、同席した政治家たちは「また、小沢さんの早期解散説が始まった」とあきれた表情だった。 その日の午後、盛岡市の「ホテルメトロポリタン盛岡」で開かれた民主党岩手県連定期大会でも、小沢氏は「予算成立の時点においては、もはや解散総選挙以外に政府・自民党としても選択肢はない」と力説。さらに、ホテル内での記者会見でも同じ主張を繰り返した。

カテゴリ: 政治 経済・ビジネス
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