饗宴外交の舞台裏
饗宴外交の舞台裏 (138)

大使公邸で展示会を開く仏のしたたかなブランド外交

執筆者:西川恵 2009年7月号
エリア: ヨーロッパ

 最近、駐日フランス大使公邸で、女性の高級靴ブランド、ロジェ・ヴィヴィエの展示会が開かれた。まだ日本ではあまり知名度はないが、エリザベス英女王が戴冠式の時に特注するなど、一九三七年から続くフランスの有名ブランドだ。 五月二十八日、港区南麻布の高台にある大使公邸。広い二間続きの応接間をぶち抜きにし、ソファーやテーブルの上に、秋冬シーズン向けの靴やバッグをさりげなく置くという、しゃれた展示が目を引く。ファッション・ジャーナリストなど関係者は、公邸の給仕にシャンパンやカナペをサービスされながら、ゆっくり見て回った。

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執筆者プロフィール
西川恵 毎日新聞客員編集委員。1947年長崎県生れ。テヘラン、パリ、ローマの各支局長、外信部長、専門編集委員を経て、2014年から客員編集委員。2009年、フランス国家功労勲章シュヴァリエ受章。著書に『皇室はなぜ世界で尊敬されるのか』(新潮新書)、『エリゼ宮の食卓』(新潮社、サントリー学芸賞)、『ワインと外交』(新潮新書)、『饗宴外交 ワインと料理で世界はまわる』(世界文化社)、『知られざる皇室外交』(角川書店)、『国際政治のゼロ年代』(毎日新聞社)、訳書に『超大国アメリカの文化力』(岩波書店、共訳)などがある。
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