インテリジェンス・ナウ
予測されていたアルジェリアの人質事件
イスラム教圏で戦争が起きると、世界各地からイスラム戦士が集結し、そこで武器と戦闘技術を獲得して、母国に持ち帰る。そして再び混乱を引き起こし、国家は破たんする――。
1989年にソ連軍がアフガニスタンから撤退して以後、イスラム原理主義勢力と欧米諸国との間で繰り返されてきたパターンがまた再現され、今度はアルジェリアで日本人技術者が巻き込まれた。
アルジェリアのガス関連施設で起きた凄惨なテロはまさに、過去に再三起きたのと同種の事件であり、予測と防止が可能ではあった。米中央情報局(CIA)などインテリジェンス機関も北アフリカのイスラム原理主義勢力が武器を入手した動きなどを探知していた。

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