堕ちゆく世界の迷走
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G20と日米首脳会談でルビコン川を渡った安倍政権
鈴木善幸政権時代に八方ふさがりになっていた日本外交を、電撃訪韓で打開した中曽根康弘首相以来の快挙といえようか。モスクワで開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議とホワイトハウスにおける日米首脳会談。安倍晋三政権は通貨、通商、安全保障など国際的なハードルを見事に乗り切った。
7割にのぼる高い内閣支持率を背景に、近く環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉参加を表明し、普天間基地の辺野古沖への移設についても県側に海面の埋め立て許可を申請する。鳩山由紀夫元首相が滅茶苦茶にした日米関係を修復し、中国への睨みを利かせる態勢を整えたのは、お見事といってよい。
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