安倍晋三首相が3月2日の参院予算委員会で「私は在任中に(憲法改正を)成し遂げたい」と述べたことが大きな波紋を広げている。この発言によって、憲法改正問題は夏の参院選の重要な争点として浮上しつつある。
だが、安倍首相は本当にそんなことを言ったのだろうか。こんな疑問が湧くのは、最近の自民党の姿勢を見ると、憲法改正問題を先送りしたいという意志がかなり明白だからだ。
これに対して、野党は憲法改正を争点化したがっている。野党としては、安倍首相が国民の望んでもいない憲法改正を強力に推進しようとしているというレッテルを貼って参院選を有利に戦いたいところだ。
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