
連日盛況で、注目を集めている(筆者撮影)
美術の展覧会には2種類あって、幕の内弁当のように、あれもこれも何でも見せようというタイプと、牛肉弁当みたいに、ワンテーマでがつんと楽しませるタイプがある。どちらもそれぞれメリット、デメリットがある。総じて、私は後者の方が好きだ。前者の場合、玉石混淆な展示品のなかで、いいものを見極めるのにひと苦労するというのもあるし、テーマがすっかりぼやけてしまって、いったい何を見にきたのかわからなくなってしまう。展示する方も何を売り物にすればいいのかわからないような展覧会も少なくない。

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