金正男氏暗殺の謎:「白頭の血統」の視点から

執筆者:平井久志 2017年2月18日
カテゴリ: 国際 政治
エリア: 朝鮮半島
「白頭の血統」を否定してまで、金正恩氏(右)が兄・金正男氏(左)を「暗殺」する理由はあったのか (c)AFP=時事

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄である金正男(キム・ジョンナム)氏が2月13日午前、マレーシアのクアラルンプール空港で毒殺された。

「金正男死亡の情報」

 実は、筆者は2月14日の午後の早い段階で、金正男氏が死亡したという情報に接した。韓国の情報機関・国家情報院が確認に動いているようだった。しかし、筆者は、この情報に敏感に反応できなかった。それには筆者なりの理由があった。年齢も若い金正男氏が死亡したとなると、考えられるのは「暗殺」だった。金正男氏を暗殺するとなると、それは常識的には北朝鮮しかない。

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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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