「怒り」と「地政学」の新時代に日本はどう対応すべきか

トランプ大統領は、グローバリズムを体現するリーダーではない (C)AFP=時事

 

 共同通信社論説委員長の杉田弘毅氏が上梓した『「ポスト・グローバル時代」の地政学』(新潮選書)に、ますます注目が集まっている。長年国際報道の第一線に立ち続けた杉田氏が、「地政学」と「怒り」というキーワードで、現在そして未来の国際社会を読み解いたという労作だ。

 杉田氏は1957年生まれ。一橋大学を卒業後共同通信社に入社し、テヘラン支局長、ニューヨーク特派員、ワシントン特派員、ワシントン支局長を務めるなど、豊富な取材経験に裏打ちされた確かな目が、この本の隅々にまで行き届いている。

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執筆者プロフィール
杉田弘毅(すぎたひろき) 共同通信社特別編集委員。1957年生まれ。一橋大学法学部を卒業後、共同通信社に入社。テヘラン支局長、ワシントン特派員、ワシントン支局長、編集委員室長、論説委員長などを経て現職。安倍ジャーナリスト・フェローシップ選考委員、東京-北京フォーラム実行委員、明治大学特任教授なども務める。多彩な言論活動で国際報道の質を高めてきたとして、2021年度日本記者クラブ賞を受賞。2021年、国際新聞編集者協会理事に就任。著書に『検証 非核の選択』(岩波書店)、『アメリカはなぜ変われるのか』(ちくま新書)、『入門 トランプ政権』(共同通信社)、『「ポスト・グローバル時代」の地政学』(新潮選書)、『アメリカの制裁外交』(岩波新書)など。
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