岩瀬昇のエネルギー通信
(57)
『フィナンシャル・タイムズ』が相次ぎ報じた石油価格に影響する4つの「長期的要因」

4つの要因とは(FTサイトより)
米ドナルド・トランプ大統領は独立記念日(7月4日)に「ガソリン価格上昇の犯人はOPEC(石油輸出国機構)だ」とツイートした。その直前には、サウジアラビアのサルマーン国王に電話して「増産を要請」し、「200万BD(バレル/日量)の増産に合意してくれた」と「希望的観測」をあたかも「合意事項」のようにツイートし、直後に国務省が慌てて軌道修正を余儀なくされてもいた。
一方で、関係諸国に、イランに対して史上最強の経済制裁を課すために「11月4日までにイラン原油輸入をゼロにするように」要請して回り、「一切の猶予を与えない」と強く表明した。最近になって時間的猶予を与えるような発言もしているが、これらの発言は市場に大きな影響を与えている。

「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン