中国「一帯一路」覇権街道の「いま」(下)タイ、マレーシア、ミャンマー、そして日本

執筆者:樋泉克夫 2018年8月20日
中国との責任ある関係構築が求められる(C)時事

 

 1970年代後半のカンボジアを支配したポル・ポト政権の後ろ盾は中国共産党であり、カンボジア全土はあたかも毛沢東思想の実験場と化していた。ヴェトナムの強力な支援を受けて反ポル・ポト陣営の一員に加わったフン・センが権力の頂点に立ち独裁の度合いを強め、GDP至上主義の道に転じた今、ポル・ポト政権当時とは較べるべくもなく中国寄りの姿勢を貫いている。いや一部には「中国の植民地」との酷評すら聞かれる。歴史の皮肉というべきか。あるいは「漢族の熱帯への進軍」による必然か。

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執筆者プロフィール
樋泉克夫 愛知県立大学名誉教授。1947年生れ。香港中文大学新亜研究所、中央大学大学院博士課程を経て、外務省専門調査員として在タイ日本大使館勤務(83―85年、88―92年)。98年から愛知県立大学教授を務め、2011年から2017年4月まで愛知大学教授。『「死体」が語る中国文化』(新潮選書)のほか、華僑・華人論、京劇史に関する著書・論文多数。
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