「人手不足」と外国人
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「元不法滞在者」が証言する「ニッポン単純労働」現場の実態

今回は実名パスポートで入国したエディ(仮名)(筆者撮影)
愛知県内の幹線道路沿いにポツンと建つ、古びた小さなビジネスホテル――。午後9時、そのホテルに1日の仕事を終えたインドネシア人男性が戻ってきた。
「久し振りだねえ! 元気だった? 出井さん、白髪が増えたね(笑)」
9年ぶりに会ったエディ(仮名)は、以前にも増して日本語が達者になっていた。
エディは元不法滞在者だ。筆者とは、日本に不法滞在して3年が経っていた2007年に出会った。彼の話は、月刊誌だった時代のフォーサイトの連載『2010年の開国 外国人労働者の現実と未来』の第20回「不法滞在者『五年で半減』の実態を追う」(2009年5月号)にも寄稿した。そして記事が掲載された頃、エディは法務省入国管理局へ自ら出頭し、インドネシアに強制送還となった。そのとき、東京・品川の入管事務所まで付き添って以来の再会である。

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