MRIC通信
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「中期中絶」の壮絶な現場と「性教育」「アフターピル問題」
――誰もが笑顔で赤ちゃんを抱っこできる日が来ますように

スペインの「サントドミンゴ教会」広場にあるモニュメント「胎児への記念碑」(写真と本文は関係ありません)
【筆者:相馬花(仮名)・産婦人科クリニック看護師】
私はとある産婦人科医院で働く看護師です。人工妊娠中絶の件数が多く、中でも、子宮収縮剤で人工的に陣痛を起こし流産させる、いわゆる“中期中絶”(妊娠中期=12週~22週未満)が数多く行われているクリニックです。まだほんの“子ども”にしか見えない未成年や、様々な事情を抱えた大人の妊婦さんが、中絶を希望して訪れます。もちろん医師は産むことを勧めますが、やはり事情は人それぞれです。

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