「大中華圏」シンガポールは台湾統一地方選「与党大敗」をどう受け止めたか

執筆者:樋泉克夫 2018年11月30日
エリア: アジア
『聨合早報』は台湾統一地方選を一面で報じた(筆者提供)

 

 11月24日に台湾で実施された「九合一」と呼ばれる統一地方選挙は、与党・民進党の歴史的大敗、野党・国民党の大躍進という結果で終わった。さらに香港では翌25日、議会に当たる立法会の補欠選挙が実施され、親中派候補が民主派候補を破って当選している。中国にとっては“理想的”に終わったとも言える両選挙を、はたして東南アジア華人社会はどのように受け止めたのか。

 東南アジア最有力華字紙のシンガポール『聨合早報』の紙面を追ってみた。

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執筆者プロフィール
樋泉克夫(ひいずみかつお) 愛知県立大学名誉教授。1947年生れ。香港中文大学新亜研究所、中央大学大学院博士課程を経て、外務省専門調査員として在タイ日本大使館勤務(83―85年、88―92年)。98年から愛知県立大学教授を務め、2011年から2017年4月まで愛知大学教授。『「死体」が語る中国文化』(新潮選書)のほか、華僑・華人論、京劇史に関する著書・論文多数。
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