「さらなる党派対立」が予想される「共和党主導の上院」

執筆者:足立正彦 2018年11月30日
エリア: 北米
批判的だった共和党議員が次々引退し、ますます党寧影響力が強まるが……(C)AFP=時事

 

【ワシントン発】 11月6日に行われた中間選挙の連邦上院議員選挙では、与党・共和党が上院の定数(100議席)の過半数を上回る53議席を確保し、1カ月あまり後の2019年1月3日に召集される第116議会でも引き続き多数党の立場を維持することとなった。

 他方、下院については第116議会では8年ぶりに野党・民主党が多数党の立場に復帰することとなり、大統領の所属政党、上院と下院との支配政党が異なる「分断政治(Divided Government)」(いわゆる「ねじれ議会」)が2年ぶりに出現することになる。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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