岩瀬昇のエネルギー通信 (119)

「油価操作」疑いで「OPEC訴追」が可能「米法案」は成立するか

著作からは多くのことが読み取れる。右が、FT記者らの判断の根拠だと言うが……

 

 ドナルド・トランプ大統領の行動は「予測不可能」だと言われている。

 なぜか?

 筆者が考えるに、彼には主義、主張、信念、信条、思想、哲学……こういった類の行動原理が一切ないからだ。

 もし、何か1つでもあれば、次の行動をおおよそ推測できる。いや、少なくとも方向性を間違えることはないだろう。

 だが、トランプ大統領は特別だ。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇(いわせのぼる) 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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