マクロン「欧州軍」構想から始まるNATOの「黄昏」(上)
ドナルド・トランプ米大統領は2018年7月11日、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議で、防衛支出を対国内総生産(GDP)比で従来の2%から4%に引き上げるよう、加盟国に対して求めた。これに対してイェンス・ストルテンベルグNATO事務総長は、共通目標であるGDP比2%を、全加盟国が達成することに力を注ぐべきだと述べた。「さいわい、多くの加盟国がこの目標に近づいている」のだから、というのである。この2%目標は2014年に英国ウェールズで開かれた首脳会議で合意されていた。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン