「供給過剰」で生産者が「金を払って引き取ってもらう」シェールガスの惨状

執筆者:岩瀬昇 2019年4月2日
エリア: 北米 ロシア 中東
米ノースダコタ州のシェールオイル・ガス生産現場。生産者の苦悩は続く(C)AFP=時事

 

 毎日、膨大な量で流れてくるエネルギー関連の記事を読んでいて、ふと「これは錯覚だよね」と思うことがある。

 世界の3大産油国となったアメリカ、ロシアおよびサウジアラビア(以下サウジ)の「長」たちの発言を、あたかも3者が同一レベルの「権限」を持っているかの如く書かれている記事を読んだときだ。

 サウジは「サウド家のアラビア」だから、エネルギー政策についてもサウジの「長」が発言することは、すべて実行可能なことだ。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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