「新時代」と銘打った「国防白書」に込めた習近平の「夢」

執筆者:野口東秀 2019年7月31日
エリア: 北米 中国・台湾
4年ぶりに発表された中国国防白書(写真)の中身は……(筆者提供)

 

 中国政府は7月24日、4年ぶりに国防白書「新時代の中国の国防」を発表した。「新時代」とした意味については、習近平共産党総書記(中国国家主席)の率いる共産党の指導の下で中国軍が強化され、今世紀半ばには米国と伍す力をつけるとの意識がにじむ。

 この「新時代」への認識に対し、米国は「これから50、100年にわたって(中国軍の増強は)米国の安全保障にとって最重要課題となる」と、統合参謀本部議長に指名されているマーク・ミリー陸軍参謀総長が7月中旬の上院軍事委員会の公聴会で指摘している。日本は、長期化する米中の安全保障をめぐる対立に戦略の練り直しを迫られ続けることは必至だ。特に「台湾」有事、中台統一は東アジアの地政学が激変する。

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執筆者プロフィール
野口東秀 中国問題を研究する一般社団法人「新外交フォーラム」代表理事。初の外国人留学生の卒業者として中国人民大学国際政治学部卒業。天安門事件で産経新聞臨時支局の助手兼通訳を務めた後、同社に入社。盛岡支局、社会部を経て外信部。その間、ワシントン出向。北京で総局復活後、中国総局特派員(2004~2010年)として北京に勤務。外信部デスクを経て2012年9月退社。2014年7月「新外交フォーラム」設立し、現職。専門は現代中国。安全保障分野での法案作成にも関与し、「国家安全保障土地規制法案」「集団的自衛権見解」「領域警備法案」「国家安全保障基本法案」「集団安全保障見解」「海上保安庁法改正案」を主導して作成。拓殖大学客員教授、国家基本問題研究所客員研究員なども務める。著書に『中国 真の権力エリート 軍、諜報、治安機関』(新潮社)など。
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