国際人のための日本古代史 (115)

「もとは二種」皇位継承「三種の神器」に隠された因縁と歴史

執筆者:関裕二 2019年9月12日
タグ: 日本
エリア: アジア
愛知県名古屋市の熱田神宮には、草薙剣が祀られている(筆者撮影)
 

 間もなく、今上天皇の践祚大嘗祭(せんそだいじょうさい)が執り行われる(11月14日)。正式な即位儀礼は、これで整う。当然、天皇家最大の祭りの意味を明確にする必要があるが、謎が深すぎて、やっかいだ。そこで今回は、皇位継承のもう1つの要素「三種(さんしゅ)の神器(じんぎ)」に注目しておきたい。八咫鏡(やたのかがみ)、草薙剣(くさなぎのつるぎ)、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)だ。

 神宝のそれぞれの由来は、どこまでわかるのだろう。『古事記』の記事を追ってみる。

カテゴリ: 社会 カルチャー
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執筆者プロフィール
関裕二(せきゆうじ) 1959年千葉県生れ。仏教美術に魅せられ日本古代史を研究。武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェロー。著書に『藤原氏の正体』『蘇我氏の正体』『物部氏の正体』、『「死の国」熊野と巡礼の道 古代史謎解き紀行』『「始まりの国」淡路と「陰の王国」大阪 古代史謎解き紀行』『「大乱の都」京都争奪 古代史謎解き紀行』『神武天皇 vs. 卑弥呼 ヤマト建国を推理する』など多数。最新刊は『古代史の正体 縄文から平安まで』。
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