西川社長「解任」も「後任選び」も社内抗争という日産の暗部

執筆者:磯山友幸 2019年9月18日
エリア: ヨーロッパ 日本
辞任に追い込まれ、会見を開いた日産の西川廣人社長兼CEO。その胸中は…… (C)EPA=時事

 

 「誰も火中の栗を拾わないどころか、社長をやりたい幹部が暗闘を続けているのが、あの会社の最大の問題なんだ」

 経済産業省の大物OBはそう言って眉をひそめた。

 あの会社とは日産自動車のことである。

 西川廣人(さいかわ・ひろと)社長兼CEO(最高経営責任者)が9月16日付で辞任。これまでCOO(最高執行責任者)だった山内康裕氏が暫定的なCEO代行に就任した。正式な後任CEOは、6月に発足したばかりの指名委員会が10月末までに決めることになっている。指名委員会の委員長は社外取締役の豊田正和氏。通商政策局長などを務め、2008年に経済産業審議官を最後に退官した元経産官僚だ。その後、日本エネルギー経済研究所の理事長などを務めている。

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執筆者プロフィール
磯山友幸 1962年生れ。早稲田大学政治経済学部卒。87年日本経済新聞社に入社し、大阪証券部、東京証券部、「日経ビジネス」などで記者。その後、チューリヒ支局長、フランクフルト支局長、東京証券部次長、「日経ビジネス」副編集長、編集委員などを務める。現在はフリーの経済ジャーナリスト。著書に『2022年、「働き方」はこうなる』 (PHPビジネス新書)、『国際会計基準戦争 完結編』、『ブランド王国スイスの秘密』(以上、日経BP社)、共著に『株主の反乱』(日本経済新聞社)、『破天荒弁護士クボリ伝』(日経BP社)、編著書に『ビジネス弁護士大全』(日経BP社)、『「理」と「情」の狭間――大塚家具から考えるコーポレートガバナンス』(日経BP社)などがある。
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