
13日のデモでは爆弾が使用された(C)AFP=時事
「逃亡犯条例」改正問題に端を発し、林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官をトップとする香港政府への不信・不満を経て拒否の姿勢を強く打ち出すに至った街頭行動は、開始から4カ月を経ても収拾への道筋が一向に見えそうにない。
一時は下火に向かうかに見えたが、10月5日になって林鄭政権がデモ隊の覆面を禁止する「緊急状況規則条例」を発動したことで、再び過激化に転じた。若者の多くは様々な方法で顔面を覆い隠して街頭に繰り出し、反政府デモを展開する。もはや政府の権威は地に落ちたも同然であり、無政府状態一歩手前と言っても過言ではないだろう。

「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン