岩瀬昇のエネルギー通信 (193)

小泉環境大臣は「COP25」で気候変動問題を「セクシー」にできるか

執筆者:岩瀬昇 2019年11月18日
「セクシー発言」が飛び出した9月の「国連気候変動サミット」にて(C)時事
 

 日本のマスコミには「気候変動問題への取り組みは『楽しく』『クール』に『セクシー』でなければならない」と語ったことだけが取り沙汰された小泉進次郎環境大臣の発言だが、この直前に「われわれは脱炭素社会の実現に全力で取り組んでいる。気候変動との戦いにおいてより強力な国として貢献する用意ができている」と述べている。

 そう、今年9月の国連気候変動サミット前日に、関連イベントに参加したときの記者会見の席での発言だ。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇(いわせのぼる) 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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