砂上の「GSOMIA失効」延長:「米の圧力」「日韓不信」の舞台裏(中)

執筆者:平井久志 2019年12月3日
エリア: 北米
11月14日、韓国を訪問したミリー米統合参謀本部議長(左)。米国は韓国に圧力をかけ続けた(右は朴漢基合同参謀本部議長)[韓国軍提供](C)時事

 

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権内部でも、GSOMIA破棄については温度差があった。

 北朝鮮との関係を考え、国防部や外交部は、GSOMIAは必要としていた。これを押し切ったのは盧英敏(ノ・ヨンミン)青瓦台秘書室長や金鉉宗(キム・ヒョンジョン)国家安保室第2次長で、同盟よりも韓国の国益を優先させる勢力だった。こういう命名が適切かどうかは分からないが、「民族派」とでもいうべき国益優先の主張をする勢力だ。

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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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