岩瀬昇のエネルギー通信 (207)

安倍首相「中東歴訪」一体何の「成果」があったのか

執筆者:岩瀬昇 2020年1月15日
エリア: アジア 中東 北米
UAEアブダビでの調印式。「成果」を強調するが……(安倍首相の右隣が皇太子。経産省HPより)
 

 直前に米・イランの軍事的緊張の高まりがあったため二転三転したが、安倍晋三首相は当初予定通りサウジアラビア、UAE(アラブ首長国連邦)およびオマーン3カ国への訪問を終えて帰途に就いたと報じられている。

 安倍首相は何を目的として出発し、どんな成果が得られたのだろうか?

「首相、全方位外交 中東3カ国が海自派遣支持、評価」と題して『日本経済新聞電子版』が1月14日22:20に報じているように、

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執筆者プロフィール
岩瀬昇(いわせのぼる) 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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