新・マネーの魔術史:未来篇 (18)

取引所「マウントゴックス」の破綻

執筆者:野口悠紀雄 2020年1月23日
エリア: アジア 北米
リブラ公式HPより

 

 アメリカでビットコインを肯定する意見が増えたが、中国は規制。取引所の「マウントゴックス」が破綻して、「ビットコインが崩壊した」との誤解が日本で広がった。

アメリカでビットコインに対する好意的な意見

 ビットコインに関しては、さまざまな意見が表明された。

 2013年11月18日に米上院の委員会が、ビットコインに関する初めての公聴会を開いた。 財務省や司法省、国土安全保障省などの関連部局の担当者、ビットコイン財団幹部、そして学識経験者らが証言した。

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執筆者プロフィール
野口悠紀雄(のぐちゆきお) 1940年東京生まれ。東京大学工学部卒業後、大蔵省入省。1972年エール大学Ph.D.(経済学博士号)取得。一橋大学教授、東京大学教授などを経て、現在、早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問、一橋大学名誉教授。専攻はファイナンス理論。1992年に『バブルの経済学』(日本経済新聞社)で吉野作造賞。ミリオンセラーとなった『「超」整理法』(中公新書)ほか『戦後日本経済史』(新潮社)、『数字は武器になる』(同)、『ブロックチェーン革命』(日本経済新聞社)、『マネーの魔術史』(新潮選書)、『AI時代の「超」発想法』(PHPビジネス新書)など著書多数。公式ホームページ『野口悠紀雄Online』【http://www.noguchi.co.jp
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