
3月26日に開かれた欧州首脳会議は異例のテレビ会議となったが、「新型コロナ」経済対策で物別れに終わった。左はミシェル欧州大統領 (C)AFP=時事
4月7日午後4時、「ユーログループ」とよばれるユーロ圏財務相会合がはじまった。ブリュッセルの本部には集まらず、テレビ会議である。
テーマはもちろん「新型コロナウイルス」に関する経済対策の資金調達だ。だが翌8日午前8時、16時間にわたる徹夜の協議は物別れに終わった。
徹夜会議はよく行われるが、途中に何度もブレイクが入り、通常ならコーヒー片手に個別の話し合いで妥協の糸口もみつかる。今回も何度も何度も中断しては、1対1の話し合いが行われた。しかし、電話では勝手が違うようだ。

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