北朝鮮の「新型コロナ」(上)開催された「最高人民会議」の中身

執筆者:平井久志 2020年4月17日
エリア: アジア
4月12日に開かれた最高人民会議。金正恩党委員長の姿はなかった[KCNA VIA KNS](C)AFP=時事

 

 北朝鮮は4月12日、平壌の万寿台議事堂で最高人民会議第14期第3回会議を開催した。

 最高人民会議常任委員会は3月20日に、最高人民会議を4月10日に平壌で開催することを決定していたが、2日遅れでの開催となった。

 開催延期の理由は不明だ。

 金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は、前日の4月11日に開かれた党政治局員会議には出席したが、最高人民会議には出席しなかった。このため、金党委員長の新たな対米外交方針などの表明はなかった。

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執筆者プロフィール
平井久志(ひらいひさし) ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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