岩瀬昇のエネルギー通信 (269)

「オイルETF」で中国一般投資家「大損」の理由

暴落時の価格で決済すると通知したことで中国人一般投資家から大批判を浴びている(C)EPA=時事
 

 テヘランにもゴルフ場があった。

 正確には、「元ゴルフ場」があった。

 その前に。

 産業革命を牽引したイギリス人は、蒸気機関車を発明、発展させ、世界各地に鉄道網を敷設した。当然、イギリス人高級技師が現地に駐留し、鉄道建設を推進した。

 彼らは、週末の余暇を楽しむため、鉄道建設現場の近くに必ずゴルフ場を造ったと言われている。ゴルフ場を造らなければ現地勤務を拒否した、とも伝えられている。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇(いわせのぼる) 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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