北朝鮮「韓国挑発」3つの理由(下)

執筆者:平井久志 2020年6月25日
エリア: アジア
2018年2月、平昌冬季五輪の際に訪韓した金与正党第1副部長(右)はにこやかに文在寅大統領(左)と握手したが、今は……(C)AFP=時事

 

 朝鮮労働党機関紙『労働新聞』の6月10日付紙面に「主体朝鮮の絶対兵器」と題された論評が掲載された。北朝鮮の最も貴重な宝は「一心団結」であり、「一心団結」こそが北朝鮮の「絶対兵器」である、という趣旨の論評だった。その中に、

「偉大な党中央と思想も志も歩みも共にし、祖国繁栄のきらびやかな明日を前倒ししていく朝鮮人民の前進を遮る力はこの世にはない」

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
平井久志(ひらいひさし) ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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