【特別連載】アフリカ開発会議「TICAD」誕生秘録
(2)
すべての始まり「平成2年アフリカ大使会議」

30年前、バブルたけなわの1990年の夏は記録的な猛暑であった。東京では8月の最低気温の1カ月平均値が25.7度と、1984年と並んで歴代1位となった。
7月19日も東京の最低気温は午前5時時点で26.9度と高く、日中の最高気温は34.0度に達した。酷暑の中、東京・霞が関の外務省記者クラブ(霞クラブ)では午後2時半から、渡辺允・中近東アフリカ局長(当時)による記者ブリーフが行われた。
7月17日から19日まで外務省で開かれた「平成2年度アフリカ大使会議」に関する説明であった。

「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン