1990年7月17~19日の「平成2年度アフリカ大使会議」で、波多野敬雄国連大使(当時)がアフリカ開発会議(TICAD)の開催を提案し、小和田恆外務審議官(同)がこれに関心を示したことについては、本連載の2回目と3回目で詳述した。
情報公開法に基づく開示請求によって筆者が入手した「平成2年度アフリカ大使会議討議概要」を読むと、この大使会議の主要議題は、(1)アフリカ諸国で始まった民主化への対応、(2)アパルトヘイト(人種隔離)政策廃絶に向けて動き始めた南アフリカ共和国(南ア)情勢──の2点だったことが分かる。
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