大型建設・鉄道事業で「中国の裏庭化」が進む「ASEAN」

執筆者:樋泉克夫 2020年9月29日
タグ: 中国 一帯一路
エリア: アジア
オンライン形式で行われたASEAN外相会議(C)AFP=時事
 

 台湾の政治・社会の仕組みの根本的変革を目指し、いわば本格的な「台湾化」への道筋をつけた李登輝元総統は、死してなお台湾のために最後の大仕事を遂げたようだ。

 彼の逝去を受けて設けられた弔問外交の場で、蔡英文総統はドナルド・トランプ米政権との連携を内外に強く印象付け、強圧的な習近平政権に対し、断固たる姿勢を示そうとした。言わば「死せる李登輝、生ける蔡英文を励ます」である。

蔡政権とトランプ政権の緊密な連携

 トランプ政権は李元総統逝去から程ない8月9日にはアレックス・アザー厚生長官を、国葬を前にした9月17日にはキース・クラック国務次官(経済成長・環境・エネルギー担当)を台湾に派遣した。両者の訪台は共に、41年前の断交以来、最高位の米政府高官の訪台と報じられている。

カテゴリ: 政治 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
樋泉克夫 愛知県立大学名誉教授。1947年生れ。香港中文大学新亜研究所、中央大学大学院博士課程を経て、外務省専門調査員として在タイ日本大使館勤務(83―85年、88―92年)。98年から愛知県立大学教授を務め、2011年から2017年4月まで愛知大学教授。『「死体」が語る中国文化』(新潮選書)のほか、華僑・華人論、京劇史に関する著書・論文多数。
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