岩瀬昇のエネルギー通信 (311)

「水素」は本当に次世代エネ「主役」になるのか

執筆者:岩瀬昇 2020年9月28日
エリア: アジア 北米
エアバス社が公開した「水素ジェット」のイメージ。果たして実現するのか……(同社HPより)
 

 読者の皆さんは「グリーン水素」という言葉をご存知だろうか?

 では「ブルー水素」は?

 思えば筆者は、処女作『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?』(文春新書、2014年9月)の中で、

〈次世代のエネルギーの主役は水素になるだろう〉

 と語った「ミスターOPEC(石油輸出国機構)」と称されたサウジアラビア(サウジ)の元石油相ザキ・ヤマニの言葉を紹介している。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇(いわせのぼる) 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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