「韓国民間人」射殺で文在寅「威信失墜」金正恩「謝罪」の波紋(下)

執筆者:平井久志 2020年10月2日
エリア: アジア
9月22日午後、青瓦台でオンライン会議に出席する文在寅大統領。この時点ではまだ事件について知らなかったようだが、危機管理面での脆さを露呈した (C)EPA=時事

 

 徐薫(ソ・フン)国家安保室長は9月25日午後2時、北朝鮮の党統一戦線部から「通知文」が送られて来たことを明らかにした。

金正恩の異例の「謝罪」

 通知文の中には、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が、

「そうでなくても悪性ウイルスの病魔の脅威に処した南側の同胞に、助けの手どころかわれわれの水域でかんばしくないことが思いがけなく発生して、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と南側同胞に大きな失望感を与えたことに対して非常に申し訳なく思う」

カテゴリ: 政治 軍事・防衛 社会
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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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