岩瀬昇のエネルギー通信
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苦境で「大量人員整理」石油業界雇用の復調は「来年末」でも7割

石油開発には膨大な資機材とともに大量の労働力が必要とされてきたが……(C)AFP=時事
「エネルギーアナリスト」として活動する将来などまったく考えていなかった2006年5月、「盤谷(バンコク)日本人商工会議所」運輸部会で、「小産油国タイと最近の原油価格動向」と題して講演をしたことがある。1980年代半ばの「逆オイルショック」以来、長らく低迷していた原油価格が上昇し始めていた頃で、筆者は「三井石油開発」のバンコク事務所長の任にあった。
本稿執筆中の現在は、5月末以来、一種の「疎開中」の身なので、手元に資料がないため不確かだが、原油価格の歴史を振り返って、

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