「国のカネ」と「学問の自由」学術会議問題で「真の独立性」を考えよ

執筆者:磯山友幸 2020年10月14日
タグ: 菅義偉
エリア: アジア
東京都港区にある日本学術会議事務局。年間約10億円の予算を使って活動、任命される学者は公務員という立場――ということに違和感を覚えた人も多いというが…… (C)時事

 

 日本学術会議が推薦した新会員候補者105人のうち99人だけを、菅義偉首相が10月1日に任命した問題で、学者や大学を中心に抗議の声が上がっている。

 菅首相は6人の任命を拒否したことについて、内閣記者会のインタビューで、

「法に基づいて、内閣法制局にも確認の上、学術会議の推薦者の中から首相として任命している」

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
磯山友幸(いそやまともゆき) 1962年生れ。早稲田大学政治経済学部卒。87年日本経済新聞社に入社し、大阪証券部、東京証券部、「日経ビジネス」などで記者。その後、チューリヒ支局長、フランクフルト支局長、東京証券部次長、「日経ビジネス」副編集長、編集委員などを務める。現在はフリーの経済ジャーナリスト活動とともに、千葉商科大学教授も務める。著書に『2022年、「働き方」はこうなる』 (PHPビジネス新書)、『国際会計基準戦争 完結編』、『ブランド王国スイスの秘密』(以上、日経BP社)、共著に『株主の反乱』(日本経済新聞社)、『破天荒弁護士クボリ伝』(日経BP社)、編著書に『ビジネス弁護士大全』(日経BP社)、『「理」と「情」の狭間――大塚家具から考えるコーポレートガバナンス』(日経BP社)などがある。
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