岩瀬昇のエネルギー通信
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WTI原油急騰で唱えられる「100ドル時代到来」を疑え
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「石油ガス産業は悲惨な最期を迎えようとしている」とアンディ・ホールは言う(写真はイメージ)
アメリカ合衆国初代大統領ワシントンの生誕を祝う休日「プレジデント・デー」を月曜日に控えた2月13日の週末、北極圏からの大寒波がテキサス州まで南下し、エネルギーインフラに大打撃を与えた。アラスカ州やノースダコタ州などとは異なり、温暖の地であるため極寒の備えをしていない油田ガス田、パイプラインや製油所、さらには発電所までが機能不全に陥ってしまった。「ユニーク」な自由市場であるテキサス州の電力網は、連邦政府の介入を拒むため他州といっさい接続していない、いわゆる「アイランド・ステート」となっていることも一因となり、未曽有の大停電を引き起こしてしまった。
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