「李在明vs.尹錫悦」に?――韓国大統領選挙最新事情(上)カギは20代の動向

執筆者:平井久志 2021年9月8日
エリア: アジア
与党候補のトップを走る李在明・京畿道知事[YouTubeより](C)時事
来年の大統領選挙に向けて、与野党とも予備選で候補者を絞り込み始めた韓国。現状では与党・李在明京畿道知事と野党・尹錫悦前検事総長の一騎打ちとみられているが、「進歩政権はNOだが尹もNO」という20代の動向が、大きな「変数」になりそうだ。

 来年3月9日投開票の韓国大統領選挙まで約半年となった。韓国マスコミは連日、大統領選立候補を目指す「潜龍」(潜在的大統領候補)たちの動きを報じ、韓国政治は文在寅(ムン・ジェイン)政権の次の権力を巡る選挙モードに入っている。

 現時点での情勢は、与党「共に民主党」の公認候補では李在明(イ・ジェミョン)京畿道知事がトップを走り、李洛淵(イ・ナギョン)元首相がこれを追う展開だ。一方、最大野党「国民の力」では尹錫悦(ユン・ソギョル)前検事総長がトップを走っている。

カテゴリ: 政治 社会
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執筆者プロフィール
平井久志(ひらいひさし) ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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