
90年代からの制度構築と管理強化に取り残されていた不動産産業 ©︎ CFoto/時事通信フォト
最近、米国の中国語紙の論評(10月26日付『多維新聞』「中国共産党の難題:止まないガバナンスの“一刀切”」)に面白い表現があった。それは「緩めれば直ぐに活き(活発になり)、活きれば直ぐに乱れ、乱れれば直ぐに統べ(統制を強化し)、統べれば直ぐに死ぬ」というもので、これに「死なないように緩めれば」という言葉を継ぎ足せば、最初とつながってしまう。終わりは来ないのだ。中国共産党のガバナンスというものの本質をうまく描いていると思う。「一刀切」とは、刀でバッサリ切ることで、複雑さや、ことの軽重と関係なく、一律に処理してしまう中国の官僚機構のやり方をよく表している。

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